第25回日本熱帯生態学会年次大会の開催報告
第25回日本熱帯生態学会実行委員会
京都大学稲盛財団記念館において6月19日〜21日にかけて,JASTE年次大会が開催されました.当日参加者も含めて168名の参加があり,最新の解析技術を使った研究結果から30年以上におよぶ長期調査の報告まで,さまざまな成果が学生からベテランにいたる多数の会員から発表されました.公開シンポジウムでは,4名の演者の方から長期研究の面白さや重要さとともに,研究サイトの地域の人々と社会がたどった25年についても俯瞰的に紹介していただくことができました.公開国際シンポジウムでは,インドネシア,マダガスカル,USAなどから6名の演者を招き,4名のパネリストともに,学会の連携,ネットワーク形成について活発な議論が行なわれました.これらの成果については,次号以降のニューズレターで詳しく報告されます.
本大会での新たな試みとして,熱帯をフィールドとする7つの学会との連携企画も行いました.連携学会の会員を一般発表に受入れるとともに,連携学会から演者を招へいして連携セッションを開催することもできました.今後の学会間連携と領域超越型の協働の端緒となることを期待します.
今年度の吉良賞は2名の会員,保坂哲朗氏と四方篝氏が受賞し,本大会会期中に授賞記念講演が行われました.その後の懇親会ではこの二人の乾杯の音頭で会がスタートしました.また,懇親会においては開催機関の京都大学を代表して,本学会会員でもある山極壽一総長から歓迎のスピーチをいただくことができました.
本大会の実施においては,会員ならびに連携学会のご協力が不可欠でした.厚くお礼申し上げるとともに,皆様のご活躍を祈念しております.ありがとうございました.
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